6.12木 犯行予告収集サイト『予告.in』は、箱物IT行政に問題点を叩きつける
午前中は神奈川ネットの打ち合わせ。
昼過ぎは江古田に移って大学のゼミ。
決定ではないけど、議員会館に行って国会議員と学生たちの懇談の場をもうけられそうなので、その予告を行った。その他、秋葉原連続殺傷事件の感想を全員にひとことずつ話してもらった。
私なんかの世代よりも、学生たちの方がより犯人の心情は理解できるかもしれないと思ったが、やはりほとんど「理解できない」「怒りがこみ上げてくる」といった意見だった。ただ、学生たちが社会人となったとき、はたして同じ感想を持ち続けることができるかどうかは、わからない。そう考えると、今回の事件はエリート高校に入った加藤容疑者が、社会人となって派遣社員になったことや、友人・恋人がいないといった孤独感の中で、理想の自分とあまりにもかけ離れていったことが重要なポイントになっているのではないか。と、学生たちの話を聞いていて考えた。
夜は大学の講師懇親会。
100人以上出席したようで、立食パーティはごった返していたが。知っている顔がほとんどいないので、控えめな私は端の方で小さくなっていた(^^;それでも最後は、お世話になっている先生方と話や挨拶ができたので、まあまあ満足して帰路についた。
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実は、神奈川ネットでの打ち合わせで、「字幕.in」の話が出た。
「字幕.in」は投稿した映像に、後から字幕を付けられるサイトで、以前私も飲み屋でのサイトーさんの話に字幕を付けて公開したことがある(すでに削除)。
この「字幕.in」を開発した矢野さとる氏が、新たに犯行予告を収集するサイト『予告.in』を作った。
これだけ見ると、ふざけたサイトのように見えるかもしれないが、実は非常にまじめに作られている上に、箱物IT行政に関する問題点を投げかける内容となっている。
犯行予告収集サイト「予告.in」公開 「0億円、2時間で作った」(ITmedia)
2ちゃんねるやブログ、はてなブックマークから犯罪予告関連の書き込みを自動収集するのに加え、投稿(タレコミ)も受け付ける。
「増田寛也総務相が来年度予算の概算要求に、ネット上の犯行予告を検知できるソフトの開発費を盛り込む。費用は数億円かかる」という内容の報道を見て、「インターネットの仕組みを使えば、0億円で数時間でできる」と考え、実際に1人で2時間で作ったという。
簡単に言うと、総務省が数億円をかけて作ろうとしているシステムよりも精度を上げられるものを、2時間で作ってしまったということだ。
このサイトが有効利用されるかどうかという問題ももちろんあるが、別の観点で注目に値する。
通常、行政関連のITシステムを構築する場合、どんぶり勘定の予算が立てられ、その取り合いとなることがほとんどだ。その見積もりが随意契約の業者だったりすると、実際の何倍〜何十倍といった見積もりが出されて、膨大な予算(つまり税金)がつぎ込まれてしまう。しかし、それが適正かどうか検証することはほとんど無い。
たとえば、年金や保険の独立したシステムを構築するのに最初だけ入札で安くできたとしても、ちょっとした変更があった場合にとんでもない予算が付くことがある。金額の桁数を増やす程度の変更で数千万円とか。
今回の総務省の「数億円」も、おそらく総務省と契約している業者に「どのくらい?」と聞いたら「数億円といったところでしょう」という返事があったのだろう。
矢野氏のような人物が行政に関与できるようにするだけで、IT箱物予算は数分の一〜数十分の一に減らすことができるかもしれない。
今後、道路特定財源の一般財源化でこれから侃々諤々の議論が行われる(はず)だが、それよりも見えなくて深いIT利権にもメスを入れなければならない。その時、『予告.in』のような試みの可能性を正当に評価する政治家が必要なのだ。