12.21月 若者と政治・社会との接点を。武蔵大学高橋ゼミ2009
私は、武蔵大学というところで非常勤講師をしています。
2年生のゼミ担当。
この「非常勤講師」というものが、職業として見るとどれだけ割に合わないかというのは、テレビや雑誌でも特集が組まれたのでご存じの方も多いと思うけど、自分の子どもと同じ世代と向き合える経験は、自分自身にとって非常に刺激的で、仕事として割り切れないものがある。
私は、学問としての社会学の知識も実績も無い。しかし、武蔵大学では社会人を積極的に講師として入れ、学生の1年次からゼミを通じて社会との接点を持たせている。
これは素晴らしいことだと思う。人選を間違えると学生にとっては悲劇だけど、学問だけ詰め込んで(詰め込まなくても)社会に放り出されるよりも、いきなり「社会」を見せてしまった方が学問も肉になりやすい。
また、武蔵大学の少しおっとりした雰囲気も良い。私はこの雰囲気が大好きだ。
私のゼミでは、理論的なことはちょっとしか無い。半分近くは一週間にあった政治的、社会的事件の解説。そして、学生が自らの視点で社会の問題点を取り上げ、政策提言としてまとめる。そのために、社会人に直接会って話を聞く。
『世代政党』という概念も、ここから出てきたもので、若者が自らの視点で社会にアプローチするひとつの方法として、「政党」という形が面白いのではないかと考えた。
今年のゼミでは話題に事欠かなかった(昨年もそうだったけど)。
何しろ、政権が交代してしまったからだ(その為に、夏休みもいろいろ動いた)。
4月からは淡々と通常のゼミの形式。
国会議員に連絡しても、「いつ解散になるかわからないので、なかなか先の予定が入れられない」。
であれば、9月までには必ず解散があるので(こう書いていて、すごく昔のことのように思る)、懇談は後期にしようということにした。
前期の最後に、学生による最初の政策提言。
政策と言うよりも、自分のアイデアを披露という感じ。でも、この時点でなかなかユニークで面白いものが出てくる。
後期は政権が変わったので、まずはそのおさらい。
10月22日には、昨年に続き、私が姉のように慕っている大河原雅子参議院議員との懇談会。
ちょうど八ッ場ダムの問題が盛り上がっているころで、ずーっとこの問題に取り組んできた大河原さんは、30分以上に渡って熱心に解説してくれた。学生にとっても初の議員会館ということもあり、いきなり生々しい国政の現場を見て、かなり刺激を受けたようだった。
大河原さんは、日増しに逞しくなっているというか、頑丈になっていく感じ。あ、体格がというわけじゃ・・・ここだけの話で(^^;
11月19日。元ザ・リッツカールトン・ホテル日本支社長の高野登さんを招いて、常識にとらわれないものの見方を講義してもらった。ちょうど長野市長選も何度も取り上げた後だったので、 みんな興味津々。有料でも全国から聴講者が集まってくるような高野さんの講義は2時間に渡って圧巻だった。
この時、初めてライブ配信を行った。
私としては、まだ高野さんに申し訳ないことをしてしまったという後悔の念があるけど(実は今日も会います)、このような素晴らしい人物と会えたことで、長野市長選挙というのは私にとって生涯思い出に残る一つの選挙となった。
12月3日は、ゼミ生H君の希望で、「自殺について学びたい」をテーマにして、世田谷区議の田中優子さんに来てもらい、自治体議員の仕事と自殺防止対策に関しての講義を受けた。
普通の主婦(ごめんなさい!)にしか見えない田中さんが、なぜ「議員」という仕事についたのか。身近な存在ながら、実態がわからない自治体議員の仕事。そして自殺の実態と防止への取り組みについて、時に刺激的な数字や実情も交えながら解説してもらった。
12月10日は、蓮舫参議院議員との懇談会。
打診をしたのが事業仕分けの人選が発表になる前。その時は、蓮舫さんも「いやあ、暇で暇で」などと冗談を言う余裕もあったけど、その後はご存じの通り。もともと著名だったのに加えて、まさに「時の人」となった蓮舫さんには、もちろん「事業仕分け」の裏話や、ご自身の芸能人時代の話まで素早いテンポと迫力で聞くことが出来て、和やかな中にも刺激的な時間となった。
そして、今年最後のゼミは、学生たちの2回目となる政策提言。全部はできなかったので半分くらいは来月に持ち越しとなってしまったけど、それなりに前期に加えて深さが出てきた感じはあった。
最初にも書いたように、私には学問として社会やメデイアに関して伝える力はないけれど、普通の会社員を辞めて東京の真ん中で小さな会社を興し、今のところは幸運にも経営がなんとかなりたっているひとりの社会人として、精一杯若者に何かを伝えられたのではないかと思う。
それを判断するのは、ゼミ生のみんな。どうだったかな?
来年は1年生を担当するらしい。
「ほとんど子どもだよ」と言われたけど、はたして政治に興味を持ってくれるだろうか。
いや、必ず興味を持つと思う。
その為の、ネットラジオ局開設なのだから。









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